ダラダラ食べは、むし歯のもと!
こんにちは。
武蔵関の歯科「島野デンタルオフィス」です。
家にいる時間が長いと、ゲームをしたり、テレビやパソコンを見ながら、ついお菓子やジュースに手が伸びてダラダラ食べたり、飲んだりしませんか?
じつは、このダラダラ食べはむし歯のもとになります。
しっかり歯磨きをしていても、飲食の回数や時間が多いとむし歯になるリスクが高くなるのです。
その理由は、飲食をした時の口内環境の変化にあります。
いったい、お口の中はどうなっているのでしょうか?ご一緒に見ていきましょう。
飲食を始めると、お口の中は酸性に傾きます。
どういうことでしょうか?
学校で習ったpH(ドイツ読みでペーハー、英語読みでピーエイチ)を思い出してみましょう。
pHとは、酸やアルカリ性の程度を示す単位。pH値 7が中性、7より大はアルカリ性、小は酸性です。
普段、お口の中は唾液のはたらきでpHは、6.8~7.0の中性に保たれています。
ところが飲食を始めると、たちまち飲食物に含まれる糖分をエサにして口内に棲む細菌が酸を作り出し、この酸によってお口の中は酸性に傾きます。
そして、約5.5pHよりも酸性に傾くと、歯の表面のエナメル質が溶け出します。
この状態を「脱灰(だっかい)」といい、むし歯の始まりです。
つまり、ダラダラ飲食していると、お口の中はずっと酸性に傾いていますから、その間、むし歯がどんどん悪化するというわけです。
飲食をしただけで歯が溶けるなんて……と驚いたかもしれませんが、大丈夫。唾液のパワーで歯が修復されるから安心です。
唾液は口内の酸を中和し、歯を健康な状態に戻す力があるのです。この力を「再石灰化」といいます。
脱灰したら、すぐ再石灰化。食事中のお口の中は、脱灰と再石灰化を繰り返しています。でも、この繰り返しのバランスが崩れた時に、むし歯になる可能性が高くなります。
むし歯予防には、唾液の力が十分に発揮される環境や時間を作って、再石灰化の働きを高めることが大切です。
ご自分でもむし歯予防ができますので、ぜひ次の3点の習慣を取り入れてみませんか?
【1】しっかり歯の汚れを落とそう
飲食後の食べかすをそのままにしておくと、ネバネバとした歯垢がつくられます。歯垢ができると、そこを温床として細菌が繁殖し、歯を溶かす酸が作り出されます。
飲食したら、歯磨きで、しっかり食べカスや歯垢を取り除きましょう。
歯の表面についた歯垢を除去すると、唾液が十分に歯の表面に接触しますので、再石灰化が進み、歯が強化されます。
【2】食生活を見直そう
歯の表面が溶ける「脱灰」から溶けた部分が修復される「再石灰化」にかかる時間は、約30~40分です。この間、糖分が含まれる飲食物を再び摂取しないように心がけ、唾液の力で再石灰化を促進しましょう。
飲食する時は、時間をしっかり決めて短時間で終わらせることが大切です。「ダラダラ食べや飲み」、「頻繁な間食」は控えましょう。
【3】フッ素ケアを取り入れよう
フッ素ケアには、再石灰化を促す効果があります。フッ素入りの歯磨き粉や、二度磨き用のペーストを使用することをおすすめします。
島野デンタルオフィスでは、患者さんの今のお口の中の状態を確認し、その結果に合ったケアの方法をご提案しています。
むし歯になりにくいお口の環境を、ご一緒に作っていきましょう。
まずはお気軽にご相談ください。ご来院をお待ちしています。
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